ねぎ栽培が盛んな宮城県角田市にあるカマシチねぎ屋が、厳寒期の旬に最も美味しくなるように育てた『カマシチねぎ屋 旬の甘ねぎ』をご紹介。カマシチねぎ屋の歴史やネギ栽培のこだわり、特徴をあわせてお届けします。カマシチねぎ屋の旬のねぎは、2kg、3kg、5kgで販売中。
宮城県角田市で江戸時代後期より200年にわたり、稲作を生業としてきた加藤家。現在の10代目当主となるのが、加藤真之氏(以下、加藤さん)です。それまでのお米を中心とした栽培に加えて、ネギ栽培を開始したのが加藤さんです。加藤さんは2008年に就農して家業を継ぎ、ねぎ栽培に取り組み始めました。就農当初はネギ作りの右も左も分からず、さまざまな先輩農家さんに出向いて、お手伝いをしながら教えを乞うたそうです。それからと言うもの、研修での学びや、畑での試行錯誤を続ける日々。自らを凝り性な性格と称することもあって、その積み重ねたネギ栽培に関する知識量は、こちらが圧倒される程です。今では、加藤さんのネギは甘くて美味しいと評判になっています。
加藤家の古い蔵に残されていた、今では使われなくなった古びた枡。そこには「違い鎌」と漢字の「七」の文字が刻印されていました。先代からは、これが屋号であることは伝えられたそうですが、屋号について読み方もその他の情報も定かなものがなく、記憶の片隅に眠ったままになっていました。加藤さんは、日の目を見る事がなくなっていた、代々伝わる屋号を受け継ぎ、新たにネギ栽培の屋号として『カマシチねぎ屋』と定めました。そこには、地元でネギに携わる立場として、もっと発展的な事業にしたいという想いが込められています。
ねぎの栽培期間中は、ほぼ休みなく畑に向かう加藤さんに、ネギづくりにどんな想いがあるのか伺いました。
『人よりも旨いネギを作りたいんだよね。だから手をかけて作るんです。これ、凄く良いネギだね、美味しいねって言ってもらいたい。冬が一番美味しいネギだから、他の時期の収量を抑えて、1月から3月に集中して出荷するようにしています。』
流通や小売の都合ではなく、本当に美味しいネギを届けるための栽培をする、という一途な想いが加藤さんのネギ作りの原動力となっています。
ネギ道を邁進する加藤さんですが、ネギ専門となったのは、日本の農業ならではの理由がありました。元来はお米を主とした栽培を行っていましたが、お米に頼った収入では経済的にきびしい現状があったのです。そのため、12町歩の稲作に加えてブロッコリーやにんじん、モロヘイヤ、ねぎの栽培をすることに。お米の時期と重ならず、栽培面積を増やして機械導入による効率化を求めていった結果、たどり着いたのがネギでした。
ただ、そういった合理的な考えとは別に、施した作業に対してネギが見せてくれる反応に、加藤さんはすっかり魅了されてしまったそうです。作り手の作業に応えてくれるネギに、中途半端な付き合いはできないと、加藤さんはますますネギ作りに打ち込むようになります。
加藤さんには、そうやって大事に育てたネギに対する、ある強いこだわりがあります。
『ネギを無駄にしない。』
ネギに限らず、農作物の栽培では、値段が付かないものが出来てしまう事もしばしば。出荷できないものは、そのまま畑の肥やしにしてしまうケースがほとんどですが、加藤さんは値段の付かないネギを友人や知人、ネギを必要とする飲食店に提供します。ネギを無駄にしない。決して収入になるわけではないにも関わらず、出荷できないネギを自分の足で配りに出向くのです。加藤さんは、愛情込めて育てた全てのネギを食べてもらう事にこだわります。
甘みと瑞々しさが特徴のカマシチねぎ屋のネギ。その美味しさの秘訣には、気候風土、栽培方法、旬の時期に出荷という3点があります。
宮城県角田市で作られるカマシチねぎ屋のネギ。ネギの生育には、雪が降らずに寒暖の差がある環境が適していると言われます。東北でありながら角田市は積雪量が少なく、盆地である事から冬は放射冷却の寒さがネギにあたります。寒さが続くことで、ネギは凍結を防ぐために糖分を蓄え、甘みの増したネギに育ちます。
さらに、カマシチねぎ屋のネギの畑は、一級河川の阿武隈川の沿岸部にあり、風通りが良く、ネギに適した砂気のある土壌です。阿武隈川沿いのエリアの土地は、もともと保肥力が高く、ネギ栽培に適したCEC値となっている事から、ネギ栽培に適した環境が揃っています。
カマシチねぎ屋のネギについて、加藤さんは柔かくて勢いがあると言います。4月に播種、5月に畑づくり、5月下旬から6月上旬に定植を行います。定植後から夏にかけてはネギに肥料を与えず、9月に入ってから肥料を散布します。ネギのお盆が明けてから成長が加速する性質に沿って、ネギが成長したいタイミングで肥料を与えることで、一気にネギを伸ばします。加藤さん曰く、ネギの気持ちを尊重したい、というネギに寄り添った栽培方法です。そうする背景には、できるだけ自然な状態で栽培したいという想いがあります。
一般的なネギ栽培では、農薬散布を年に3〜4回行うそうですが、カマシチねぎ屋のネギは年に1〜2回に抑え、状態のいい年には農薬散布を行わない事もあります。また、ネギの活着が悪くなる除草剤は基本的に使用しません。農薬を使わないという事は、その分除草などの管理の手間が増えるという事ですが、そんなことよりも加藤さんは、どうすれば美味しいネギを作れるか、という事しか考えていないようです。
そして、収穫が近づく冬になると、3日に一回は必ず畑でネギの状態を確認します。その確認方法も加藤さんならでは。なんと、畑から抜いたネギをそのまま生で食べて、味や糖度、口あたりを確かめます。そうすることで、最適な出荷のタイミングを、確実に見極めています。
加藤さんが作るのは、基本的には秋冬ネギです。夏ネギの栽培も可能ですが、寒い高地が原産のネギは、冬に旬を迎えるため、その時期に適した品種を栽培しています。品種には寒さに強いホワイトタイガーをメインに、森の奏で、夏扇タフナーを使い、12月から収穫が始まります。
国内のネギの最盛期は12月となりますが、カマシチねぎ屋のネギは、寒さが最も厳しい1月下旬から2月上旬に旬を迎えます。この時期のカマシチねぎ屋のネギは、甘みを蓄えて絶品です。旬なものを旬の時期に食べてもらいたい、という想いがこの時期のカマシチねぎ屋のネギに全て詰まっています。シンプルに焼きネギにすると、ネギ本来の美味しさに感動するほど。何を隠そう、筆者もその一人です。
ぜひお試しいただきたいのが焼きねぎです。素材の甘みが最もよく分かる食べ方で、美味しいネギだからこそできる食べ方です。炭火で表面が焦げるまで焼いて、焦げた皮を剥いて食べるのが最もオススメです。何もつけなくても、とろっと甘いねぎ本来の美味しさを堪能できます。炭火の利用が難しいご家庭では、フライパンやトースター、魚焼きグリルでも簡単に焼きねぎが簡単にできます。フライパンでごま油をひいて焼き、塩を振って食べるのもオススメです。タレは醬油やみそだれ、ポン酢などお好みで。他には鍋やラーメンの具材、炒め物やねぎタレ、南蛮漬けなど幅広い使い方が楽しめます。以下であまねオススメの食べ方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ねぎ一般の保存方法としては、新聞紙で包んだり、米袋に入れる等して乾燥しないように、涼しい場所で保管します。また、ビニール袋などの気密性の高いもので密封するのはお控えください。なお、ネギは立てて保管すると状態の良さが長持ちします。冷蔵庫の野菜室で保管するのもオススメです。
ご紹介したカマシチねぎ屋の甘ねぎは、あまねの通販で販売しております。あまねでは、2kg、3kg、5kgで販売しており、お好きな量をお取り寄せいただけます。2kgと3kgは1ケース、5kgは2ケース1合わせでお届けします。また、カマシチねぎ屋のロゴ入り専用箱でお届けしますので、ご自宅用はもちろん、贈り物にもご利用いただけます。
カマシチねぎ屋 旬の甘ねぎは、宮城県のふるさと納税の返礼品としても出品中です。ふるさと納税では限定の6kgセットもございますのでぜひご覧ください。
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