フキの苗の育て方をご紹介
フキの特徴や苗の育て方をご紹介
数少ない日本原産の野菜フキ。本記事ではフキの特徴や旬の時期、苗からの育て方などを解説します。フキは春を代表する山菜の一つで、蕗のとう、蕗の葉柄と、1年で2度楽しめる植物です。栽培に手間が掛からないため家庭菜園にもオススメです。あまねでは、家庭菜園を始めたい方や、フキの数を増やしたい方へ、フキの苗を販売しております。ご購入はこちら。


1)1年で2度美味しさが楽しめるフキ
フキはキク科フキ属の多年草です。数少ない日本原産の野菜で、日本全国に自生していますが、日本では8世紀ごろから栽培が始まったと言われています。自生しているフキは、山の麓や畑のあぜ付近で見られます。2月〜3月頃に咲く花の蕾の事を蕗のとうと呼び、花が咲いた後に出る葉柄の部分が蕗です。
フキは1年で2度楽しめる植物で、蕗のとうは天ぷらや蕗のとう味噌、蕗は煮物や佃煮などの料理で食されています。なお、フキにはピロリジジンアルカロイド類という天然毒を含んでいる為、下処理が必要な野菜です。日本では栽培物と天然物が流通しており、天然物の方が香りが強く、苦みも強いのが特徴です。
1-1)4種類に分けるフキの特徴

フキは大きく分けて、愛知早生ふき、水ふき、山ふき、秋田ふきの4種類に分類されます。市場に出回る6割を占めるのが愛知早生ふきです。野生のフキに比べてアクが少なく、食感が瑞々しく柔らかいのが特徴です。水フキ、山フキは愛知早生ふきよりも香りが強く、佃煮などに用いられます。秋田フキは葉柄の長さが2mにもなるフキです。ただし、肉質が硬いため、スーパー等には流通せず加工品用として使われます。
1-2)煮物や佃煮にオススメ

ふきのとうは天ぷらやふきのとう味噌、蕗は煮物や佃煮などの料理がオススメです。ふきのとうを天ぷらで食べる場合は、アク抜きは不要ですが、煮物やふきのとう味噌に調理する場合はアク抜きをします。蕗の場合は塩で板ずりをし、熱湯で下茹でしてアクをしっかり抜きます。冷水で冷ましたあと、皮を剥いてから料理に使います。
2)フキの育て方
2-1)湿気がある日陰を好むフキ
●フキを根から育てる
フキは地下茎と呼ばれる根株から育てられ、インターネット等で購入できます。植え付けの最適な時期は3月です。地植え、プランターでの栽培が可能です。地下茎を10〜15cmの長さに切り分けて植え付けます。植え付けの1年目は株の養成に努め、収穫は2年目からがお勧めです。
●フキを苗から育てる
根から育てるよりも手軽に栽培できるのが、苗から育てる方法です。フキの季節となる3〜4月頃にフキの苗販売が始まり、インターネット等で購入できます。収穫は植え付けの2年目からとなります。3月頃に蕗のとう、5月頃に葉柄を収穫できます。
●フキの増やし方
フキは一つの株の根から株分けして増やす事ができます。8月下旬から9月頃に根株を掘り起こし、地下茎を10〜15cmに切り分けて植え直します。夏の日差しや乾燥を嫌うので、半日陰の場所に植えて下さい。乾燥を防ぐために、稲わらなどで覆います。
2-2)フキの育て方で良くある質問
a)生育に最適な場所は?
フキは湿気がある半日陰の場所を好みます。暑さや乾燥に弱いため、土が乾燥する場所や、直射日光が当たる場所は避けて下さい。フキは一度植えたら、4〜5年は同じ場所で栽培ができます。
b)どの様に植え付けしたら良いですか?
地植えの場合は、畑に堆肥と元肥、腐葉土を混ぜて土作りを行います。溝を掘り、株間は30cm以上開けて植え付けして下さい。日陰になるベランダでも栽培が可能で、深さがあるプランターに植え付け、半日陰になる場所に置いて管理して下さい。5〜6月、8〜9月頃に、油かすや化成肥料で追肥をします。肥料焼けをしないように、少量与えるのがポイントです。
c)水やりの頻度はどの位ですか?
地植えの場合は、根が馴染めば降雨に任せて構いません。乾燥しない様に、株元に腐葉土をかけるか、もみ殻などでマルチングする事も乾燥対策としてオススメです。プランターで雨が当たらない環境で栽培する場合は、土が乾かない頻度で水をあげます。
d)いつ収穫できますか?
植え付け後の2年目に収穫が可能です。早春にふきのとうの芽が吹き出します。ふきのとうは蕾が開く前に収穫します。葉柄は、長さが50cmほどになったら、株元から切り取って収穫します。葉は佃煮にしたり、茎はお浸しにして楽しめます。
e)育てる上での注意点は?
フキは暑さと乾燥に弱いため、直射日光が当たらない半日陰の場所に定植してください。植え付け後、4〜5年は同じ場所で栽培ができますが、そのままにしておくと株が密集するので、3〜4年に一度、掘り起こして株分けし、植え替えを行いましょう。
2-3)フキの苗の販売
あまねでは宮城県角田市にある西根地区の天然山菜のフキを、丁寧に手掘りしポット苗でお届けします。お届けするフキは完全無農薬で、周辺では除草剤も使用しておりません。そのため葉が多少変色しているものがありますが、食用としても安心、安全に召し上がれます。定植後、2年目から収穫できます。収穫したてのフキは、市販のフキよりも風味が格段に良いです。ほろ苦さと爽やかな香りが、食卓に季節の彩りを添えてくれる山菜です。栽培に手間のかからない事から、家庭菜園初心者の方にもオススメです。
また、初めて栽培する方も安心な、フキの育て方ガイドを同封してお届けします。フキの植え付け方法や、管理方法等をまとめた1枚となっておりますので、フキを育てる上でご参考にして下さい。フキの苗は出荷時期によって大きさが異なりますので、その点ご了承ください。フキの苗の販売は
こちら。

3)クラフト缶詰を製造し販売する あまね
あまねとは『誰かと分かち合いたくなる、物語のあるクラフト缶詰』のサイトです。缶詰を販売するサイトとしてだけでなく、店頭で接客させていただくように、生産者や食材のストーリー、製造のこだわりを丁寧にお伝えしています。私たちが一からレシピ開発した手作り缶詰と、セレクトした各地の手作り缶詰をどうぞご賞味ください。あまねのTOPページはこちら。
