タラの芽(タラの木)の苗木の育て方

タラの芽が収穫できるタラの木。タラノキの苗木から育てる方法をご紹介。

春の味覚として人気の山菜タラの芽を、苗木の育て方からご紹介します。天然物のタラの芽山菜採りも人気ですが、最近は家庭で栽培して収穫を楽しまれる方も増えてきました。そこで、苗木を育てるポイント解説と、よくある質問にお答えします。あまねでは、タラの芽収穫に必要なタラの木の苗木販売も行っております。天然トゲありのオダラ(3本6本)、トゲの少ないメダラ(大サイズ 3本6本|中サイズ 3本6本)を取り揃えています。是非ご家庭で育てて、タラの芽の収穫をお楽しみ下さい。




1)タラの芽(タラノキ)とは



タラノキとは、全国に分布するウコギ科の落葉低木の事をいいます。日当たりの良い林道脇や山野などの場所に好んで生息します。荒れた土地や開墾した山地にいち早く定着する樹木として知られ、水はけの悪い場所以外は、土壌を選ばずに成長します。



タラノキの先端部分の新芽が、いわゆる山菜のタラの芽です。山菜の王様とも称されるタラの芽は、苦味が少なく風味豊か、ミネラル分も豊富に含まれます。天然物のタラの芽の旬は、4月から5月頃が収穫時期です。ですが、近年ではハウス栽培も盛んになり、12月から店頭でも見かけます。

タラノキの種類



一口にタラノキと言っても種類があります。野山に多く自生しているのがオダラ(男だら)と呼ばれ、木肌に無数の棘があります。幹や枝は白っぽく、栽培されたタラの芽と比べ格段に風味が強いのが特徴です。2〜4mほど成長しますが、栽培後の回復力が弱いと言われます。一方、栽培もので流通している種類が、メダラ(女だら)と呼ばれます。最大の違いは、オダラと比べて棘が少ない点です。品種や個体によって棘がほとんどないタラの木もあります。幹や枝にも棘が少なく手入れしやすいため、ハウス栽培に用いられます。

タラノキの特徴



タラノキは成長すると、高さ2〜4mほどになります。あまり枝分かれせず、真っ直ぐに幹が伸び、樹皮には多くの棘があります。夏の8月頃になると白い花を咲かせ、秋に黒紫色の実がなります。天然物のタラの芽は、桜の開花時期とほぼ足並みを揃えて、収穫できるようになります。タラの芽は、最初に芽吹いた頂芽のみを採集するのがルールです。二番芽、三番芽または側芽まで採集すると、タラノキが枯れる原因になります。ルールを守って採集すれば、長く春の味覚を楽しむ事ができます。



2)タラの芽(タラノキ)の育て方

タラの芽(タラノキ)を種根から育てる



多くの野菜は種から苗を育てますが、タラの芽の場合は根から育苗します。タラノキの根を5〜7cm程度に切り分けた種根を使います。種根はインターネットでも購入する事ができます。育苗時の水やりは1日1回程度にし、冬場は水を与えすぎないようにしましょう。

  1. プランターや鉢植えで種根を育てる(成長したら地植え)
    種根から育てる場合は、プランターでの芽出しをお勧めします。育苗に使用する土は、ホームセンター等で手に入る培養土と赤玉土を半々で混ぜた土を使います。プランターに半分ほど土を入れ、種根を少し斜めに起こして置き、土を2cmほど被せます。水は土が乾かないように毎日行います。芽が出てから10〜15cmほどに成長して緑が濃くなったら、畑に定植するタイミングです。
  2. 地植えで種根を育てる(初めから地植え)
    畑に育てた苗を定植する際も土づくりが重要です。タラノキには、日当たりが良く水はけの良い環境が最適です。培養土を入れ耕し1ヶ月ほど寝かせましょう。肥料の入れすぎは、根腐れや徒長により軟弱な木に育つ原因になりますので、入れ過ぎには注意が必要です。春にポットの芽が出て10cmほどに成長したら、畑に畝を立て、苗の間隔を最低50cm以上空けて定植します。タラノキは年々大きくなるので、間隔を十分に確保しましょう。

タラの芽(タラノキ)を苗木から育てる



タラノキの苗木は購入する事もできます。苗木は、既に木まで生育が進んだ苗のため、1年目の芽が出たばかりの繊細な苗よりも、定植後の栽培がしやすい苗です。1年目の木になる前の苗は、環境の変化や天候によって上手く育たない場合もあります。苗木の場合は、根が定着して育つ可能性が高く、栽培しやすいためご家庭での初めての栽培にもオススメです。

苗木はインターネットやホームセンター、あまねでも販売しています。苗木が準備できれば、土づくりをした畑に定植する工程からスタートです。畝の高さは、土質によります。水はけが良くない場合には30cm確保しましょう。肥料は年に2回ほど化成肥料を株に与えます。タラノキは1年で50cmから人の背丈ほどに成長します。タラノキは個体差や環境の変化により、生育状況に差が生まれます。この点を理解しておきましょう。そのため、1本だけ植えるよりは、複数本を植えておき、成長の度合いがいい株から増やす事がオススメです。

タラの芽(タラノキ)の増やし方



タラノキの株を増やしたい場合は、成長した株の根から芽出しを行います。1年目の株は成長が不十分なので、掘り起こさずに、2年目以降の株から種根に切り分け育苗します。タラノキが発芽する温度は20度程度なので、しっかり温度管理ができれば、およそ1ヵ月で発芽します。育苗に大切なのは、温度管理と日々の水やりです。きちんと管理できれば、確実に発芽します。なお、種根からの発芽についても、個体差がありますので全て発芽するわけではありませんが、育苗を楽しみましょう。


3)タラノキの育て方で良くある質問

  • ●害獣の食害はありますか?
    鹿や猪などが生息する地域で、タラノキを育てる場合は害獣対策が必要です。特に鹿には要注意です。新芽はもちろん、棘の少ないメダラの樹皮を食べて枯らしてしまいます。最も有効と言われているのが電柵です。電柵の下から小鹿も入りにくい高さと、ジャンプしても超えれない1m以上の高さになるように設置します。自治体によっては、害獣対策の補助がありますので、お住まいの行政に問い合わせてみましょう。
  • ●注意すべき病害はありますか?
    タラノキの栽培では、立ち枯れ病に注意してください。梅雨から11月頃に排水の悪さが原因で発生します。発生した場合は、株ごと掘り起こし薬剤を散布する必要があります。
  • ●除草はどのように行いますか?
    苗木を植えてから成長するまでは除草が必要です。苗の成長が雑草に阻害されないように、特に株周りの雑草は取り除きます。
  • ●種からタラノキを育てる事はできますか?
    種からの育苗は効率が悪いのでお勧めしません。種根や苗木を購入して育てましょう。
  • ●挿し木でも苗を増やせますか?
    タラノキの株は、基本的に根っこから増やします。挿し木ではほとんど発芽しないと言われています。
  • ●タラの芽の収穫までどのくらいかかりますか?
    収穫までには定植から2年かかります。成長の妨げにならないように、1年目の苗木からは頂芽(タラの木の頂点の新芽)を採取してはいけません。
  • ●収穫するタイミングを見分けるには?
    タラの芽の収穫は、新芽が出て葉が開く前のタイミングです。葉が開いてしまうと味が落ちてしまいます。時期は4〜5月あたりですが、地域によって差がありますので、観察して収穫のタイミングを計りましょう。


4)タラの芽(タラノキ)の苗木の販売



タラノキの栽培は、葉物野菜などと比べると手間が少なく、栽培しやすいのが特徴です。タラの芽を育てようと思ったら、まずは苗の購入です。大きなプランターで育てる事も可能ですが、年々大きくなるので小さなスペースでも定植できる土地を用意しましょう。タラの芽は、タラの木の大きさ(太さ)に比例してサイズが決まります。苗をしっかりと育てられれば、あとは春の収穫を待つばかり。山菜の王様と呼ばれるタラの芽を皆さんも育てませんか。

タラの芽(タラノキ)の苗木紹介



あまねでは、タラの芽収穫に必要なタラの木の苗木販売も行っております。天然トゲあり オダラ(3本6本)、トゲの少ないメダラ(大サイズ 3本6本|中サイズ 3本6本)を取り揃えています。

オダラとメダラの違い



オダラとメダラの大きな違いは、トゲの有る無しです。栽培しやすいのはメダラですが、収穫できるタラの芽にも違いがあります。一般的にはオダラのタラの芽のほうがサイズがやや大きく、野趣が感じられます。一方でメダラはオダラよりもサイズがやや小さく、えぐみや苦味が少ないと言われています。どちらが良いというよりも、ご自身のお好みに合せてお選びいただくのがオススメです。あまねではどちらもご用意しております。

あまねのタラの木の特徴



丁寧に手掘りして、可能な限り根っこを残してお届けする点があまねの苗木の特徴です。このような出荷方法はかなり稀ですが、栽培するのに大きなメリットがあります。木まで成長した苗のため、茎が緑色の小さなポット苗と比べて、生育途中のトラブルが少なくなります。実は、ベテランのタラの芽生産者でも、全てのポット苗から収穫に至るまで栽培できるとは限りません。ポット苗よりも栽培のスペースが必要となりますが、苗木のほうが育てやすい点が、家庭菜園に最もお薦めできるポイントです。

是非ご家庭でタラの木を育てて、春の味覚タラの芽の収穫をお楽しみ下さい。


CALENDAR

2024年11月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

SHOPPING GUIDE

配送・送料について

クロネコヤマト
クロネコヤマト 宅急便では、下記配送料金になります。あまねでは、8,640円(税込)以上お買い上げで送料無料です。イベント開催時などは送料無料金額に変更がありますので、詳しくはイベント詳細をご確認お願いします。送料の有料無料に関わらず、商品発送後のお客様都合による返品・キャンセルにつきましては、商品到着後、商品到着前に関わらず、送料はお客様のご負担とさせて頂きます。予めご了承下さい。

【北海道】850円
【東北(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島)】650円
【関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城)】650円
【中部(静岡・愛知・三重・岐阜)】700円
【北陸甲信越(山梨・長野・新潟・富山・石川・福井)】700円
【関西(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)】700円
【中国(島根・鳥取・山口・広島・岡山)】800円
【四国(香川・愛媛・徳島・高知)】800円
【九州(福岡・長崎・熊本・佐賀・大分・宮崎・鹿児島)】900円
【沖縄】2,200円
クロネコヤマト(クール便 *冷凍)
クロネコヤマト 宅急便では、下記配送料金になります。あまねでは、8,640円(税込)以上お買い上げで送料無料です。イベント開催時などは送料無料金額に変更がありますので、詳しくはイベント詳細をご確認お願いします。送料の有料無料に関わらず、商品発送後のお客様都合による返品・キャンセルにつきましては、商品到着後、商品到着前に関わらず、送料はお客様のご負担とさせて頂きます。予めご了承下さい。

【北海道】1,180円
【東北(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島)】980円
【関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城)】980円
【中部(静岡・愛知・三重・岐阜)】1,030円
【北陸甲信越(山梨・長野・新潟・富山・石川・福井)】1,030円
【関西(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)】1,030円
【中国(島根・鳥取・山口・広島・岡山)】1,130円
【四国(香川・愛媛・徳島・高知)】1,130円
【九州(福岡・長崎・熊本・佐賀・大分・宮崎・鹿児島)】1,230円
【沖縄】2,530円
各生産者が利用する配送会社
各生産地からの産地直送となり、各生産者が利用する配送会社でのお届けとなります。産地直送便は、送料込みの料金となりますが、沖縄・離島に関しては、追加送料が+2,200円となる事ご了承下さい(複数産地からのご注文の場合は、追加で送料が発生し銀行振込での追加決済が発生します)。そして、産地直送商品は、産地直送商品以外の商品と同時決済ができません。加えてご理解お願い致します。

【沖縄・離島以外】送料無料
【沖縄】2,200円/配送地域
【全国の離島】2,200円/配送地域

返品について

不良品
不良品が到着した場合は、お手数ですがお早めにご連絡お願い致します。お客様都合の返品には応じかねますのでご了承ください。
【お客様都合の例】
・気持ちが変わった
・必要がなくなった
・想像していた味と違った
など。
返品期限
商品到着後7日以内とさせていただきます。 なお、開封後の商品の返品はお受けできません。
返品送料
数量や商品選択の間違い等、送料の有料無料に関わらず、商品発送後のお客様都合による返品・キャンセルにつきましては、商品到着後、商品到着前に関わらず、送料はお客様のご負担とさせて頂きます。予めご了承下さい。不良品に該当する場合は当方で負担いたします。

お支払いについて

Amazon Pay
Amazonのアカウントに登録された配送先や支払い方法を利用して決済できます。
クレジットカード
クレジットカードには、VISA、MASTER、DINERSが利用可能です。
*注意* 20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の者に対しては酒類を販売しません。
商品代引き
商品代引は、クロネコヤマトによる商品代引が利用可能です。
*注意* 20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の者に対しては酒類を販売しません。
銀行振込
PayPay銀行へのお振込お願い致します。ご注文後に送られるメールに振込先情報を記載しております。
*注意* 20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の者に対しては酒類を販売しません。