ブランド鯖 金華さば を使った缶詰とアレンジレシピをご紹介

数ある高級なご当地ブランド鯖の中でも最高峰に位置する金華さば。普段なかなか口にする機会の少ない貴重な金華さばですが、缶詰であればご家庭でも気軽に楽しむ事ができます。当記事では金華さばの特徴や缶詰のアレンジレシピ、当サイトでお取り扱いする金華さばの缶詰も併せてご紹介します。




 

1）ブランド鯖 金華さば

１−１）基準をクリアしたモノだけが呼ばれる 金華さば

今や日本各地でブランド鯖があります。そもそものブランド鯖の始まりは、かの有名な関さばのブランディングが起源となっています。関さばのブランディングの成功によって、各産地でご当地さばのブランド化が繰り広げられるようになりました。ブランド鯖には、天然物と養殖物があり、天然ものでは、関さば（大分県）の他にも、金華さば（宮城県）、土佐の清水さば（高知県）、松輪さば（神奈川県）等があります。

一方で、近年の天然物の漁獲量の減少により、人気になってきているのが養殖ブランド鯖です。お嬢サバ（鳥取県）やよっぱらいサバ（福井県）、長崎ハーブ鯖（長崎県）等が普及し、個性的な名前も養殖のブランド鯖の特徴です。ブランド鯖の中でも味の評価、認知度ともに最高峰に位置するのが、今回ご紹介する金華さばです。ブランド化を推進している石巻魚市場によると、以下の基準をクリアしたものが金華さばと呼ばれます。

『南三陸金華山周辺海域で定置網、一本釣り、まき網によって漁獲された高鮮度で脂のり抜群の大型マサバ』

上記に加えて石巻魚市場に水揚げされたもののみが、金華さばと認定されます。なんと、その割合は鯖全体の水揚げ量の一割にも満たないと言われます。その希少性や人気の高さから、旬の時期には1キロあたり2万円から3万円の値段が付くことがあり、幻の鯖とも呼ばれています。なぜ金華さばがそれ程までに求められるのか、その理由は上質な脂と身質にあります。

• 上質な脂
  旬の金華さばは脂乗りが極めてよく、脂肪率は15％以上と定められています。一般的な鯖は12％程度といわれ、金華さばの中には脂肪率が20％以上に及ぶものもあります。これほど豊富な脂を含みながらも、その味わいはさっぱりとし、脂の甘みが強いのが特徴です。
   
• 身質
  サイズの基準が500g以上と定められ、一般的な鯖よりも大きな金華さばは、食べ応えのある肉厚な身も特徴です。さらに、噛むほどにしっかりと旨味が感じられます。青魚特有の臭みもまったくなく、筆者のサバ嫌いの友人でも食べれるほどです。

金華さばの旬の時期になると、産地の宮城県石巻市には、県内外から、旬の金華さばを味わおうと、毎年多くの観光客が訪れます。現在の金華さば人気を後押しする契機となったのが、TBS系列『マツコの知らない世界』の「サバ缶の世界」の放送です。木の屋石巻水産の「金華さば味噌煮」缶詰が取り上げられ、マツコさんに「これは美味しい！」と絶賛されました。一時は通販や店舗でも品薄状態になるほどの人気に。流通しやすい缶詰という形で、金華さばが紹介されたことで、金華さばの美味しさがより一層広まるきっかけとなりました。
 

１−２）金華さばの缶詰のバリエーション

木の屋石巻水産の金華さばの缶詰が人気となった事から、様々な金華さばの缶詰が登場しています。高級な金華さばを使った缶詰とあって、単価はノンブランド鯖の缶詰より高めです。また、希少な金華さばの缶詰は、最寄りのスーパー等で手に入らないケースも多いため、通販でのお取り寄せもおススメです。以下では、高級金華さば缶詰のトップランナーである、木の屋石巻水産の缶詰を中心にご紹介します。

金華さばの味噌煮系 缶詰紹介）

●木の屋石巻水産


画像出典：木の屋石巻水産

マツコの知らない世界で紹介されたのがコチラ。さっぱりとした味わいの中に、しっかりと鯖の旨味と味噌のまろやかさが感じられる王道の一缶です。国産の原材料にこだわり、ファンの多い金華さばの定番高級缶詰。ご飯のおかずや、お酒のおつまみとしてもオススメです。

●百年農家 多賀城みそらの郷



金華さばの高級缶詰のトップランナー木の屋石巻水産と、宮城県の多賀城市で伝統的な寒仕込みの天然醸造で、こだわりの無添加味噌を作る多賀城みそらの郷とのコラボ缶詰です。使用する味噌は、みそらの郷の最上級品。金華さばの旨味と特選味噌のまろやかな味わいが絶品の味噌煮缶詰です。こちらはあまねの通販でもお取り扱いしております。詳しくは後段をご覧ください。

●STONE ROLLS


画像出典：Amazon STONE ROLLSのストア

水揚げされた金華さばを、石巻漁港のほど近い工場で、鮮魚のまま缶詰にしています。甘めの味噌で煮込み、柔らかく仕上げています。鯖の臭みもなく、そのまま食卓の一品料理として活躍してくれ、金華さばの缶詰としてはお求めやすい価格も魅力です。
 

１−３）金華さばの醤油煮系 缶詰紹介

●木の屋石巻水産


画像出典：木の屋石巻水産

水揚げからたったの4時間で缶詰にするという木の屋石巻水産の最新サバ缶が、こちらの醤油煮です。東日本大震災後は原材料の問題で長らく製造できなかった醤油煮が、このほど復活しました。醤油煮とは思えないほど旨味たっぷり。味噌煮ファンの方にも試していただきたい逸品です。


●タイランドフィッシャリージャパン


画像出典：Amazon タイランドフィッシャリージャパン

とろっとしたほのかに甘い醤油タレと金華さばの相性が好印象な一缶です。醤油煮の味付けには生姜を効かせることで、上品な味わいとなっています。ほどよい塩気でご飯が進む一缶です。
 

１−４）金華さばの水煮 缶詰紹介

●金華さば水煮（木の屋石巻水産）


画像出典：木の屋石巻水産

朝獲れの金華さばと塩のみの、金華さば本来の素材の味を最もよく味わえます。保存料や添加物など余計なものが一切含まれていません。そのままでも十分おいしいですが、旨味たっぷりの煮汁も含めてアレンジ料理の幅が広がる一缶です。


●STONE ROLLS


画像出典：Amazon STONE ROLLSのストア

新鮮な生の金華さばを食塩のみで煮込んだ缶詰です。「伊達の旨塩」を使用することで、素材の旨味を引き立たせています。パサつかずにしっとりと仕上げた人気の一缶です。
 

２）金華さば缶詰のアレンジレシピ

金華さばの缶詰は、お近くのお店で手に入らない場合は、通販でお取り寄せができます。お好みの缶詰をご利用して、ぜひアレンジをお楽しみください。
 

２−１）水煮缶のレシピ

●さば水煮缶と大根の煮物

• 材料（2〜3人分）
  さば水煮缶 1缶／大根 1/3本／大根の茎 少々／水 150cc／生姜スライス 1枚／しょうゆ 大さじ2／酒 大さじ1／砂糖 大さじ／みりん大さじ1／サラダ油 小さじ2
• つくり方
  大根は洗って皮をむき、1.5cm厚のいちょう切りにします。大根の茎をさっと湯通しして、細かく刻んでおきます。大根の茎がない場合は万能ねぎでも代用できます。
  
  鍋に油をひき、中弱火にしてカットした大根を炒めます。1分ほど大根を炒めたら、鍋に水150ccとさば水煮缶の煮汁、酒、砂糖、みりんを入れ、中火にかけ、落し蓋をします。
  
  5分ほど煮たら落し蓋を取り、しょうゆと生姜スライス、さばを鍋に入れ、鍋底に煮汁が残る程度になるまで煮込みます。器に盛りつけ、大根の茎を散らして完成です。

●さば水煮缶とトマトのスイートバジルパスタ

• 材料（2人分）
  スパゲティ 140g／さば水煮缶 1缶／ミニトマト 10個／にんにく 1片／オリーブオイル 大さじ2／塩 適量／ブラックペッパー 適量／スイートバジル 3枚
• つくり方
  にんにくを包丁の腹でつぶし、ミニトマトを半分にカットします。鍋に水を入れ、水の約1％ほどの塩を鍋に入れ、お湯を沸かし、スパゲティを茹でます。フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れてから火をつけます。にんにくを途中で一度ひっくり返し、オイルに香りを移します。にんにくが色づいてきたら、一旦フライパンから取り出します。
  
  ミニトマト7個分を、カットした面を下にしてフライパンに入れ、焼き色が付くまでいためます。取り出しておいたにんにくと、手でちぎったスイートバジル2枚、さば水煮缶を煮汁ごとフライパンに入れ、フライパンに付いた焦げ目をそぎ落としながら、塩を適量加えてソースを作ります。水気が無くなってきたら、パスタの煮汁を足します。
  
  表示時間より30秒早くスパゲティを取り上げ、そのままフライパンに入れます。残りのミニトマトもフライパンに入れ、ソースと良く絡め、ソースが少なくなってきたら煮汁を足します。味見をして塩で調整します。最後に火を止めて、ブラックペッパーをふり、オリーブオイルを回しかけ、よく混ぜます。皿にパスタを盛り付け、バジルを飾ったら完成です。

●さば水煮缶の南蛮漬け

• 材料（3人分）
  さば水煮缶 1缶／玉ねぎ 1/2個／パプリカ 1個／ピーマン 1個／ナス 1本／☆しょうゆ 大さじ1／☆酢 大さじ3／☆黒酢 大さじ3／☆みりん 大さじ1／☆白だし 大さじ2
• つくり方
  玉ねぎ、ピーマン、パプリカを細切りにして、耐熱容器に入れ、ラップをして500Wの電子レンジで1分加熱します。ナスを縦に1/4にカットし、表面に焼き色が付く程度に油で炒めます。
  
  さば水煮缶をボウルに取り出し、水と合わせて100ccになるように、漬け汁のベースを準備します。ボウルに☆の調味料を入れて良く混ぜます。タッパに下処理した野菜とさばを入れ、漬け汁を上からかけて材料を浸します。蓋をして冷蔵庫で2時間ほど置いたら出来上がりです。

２−２）味噌煮缶のレシピ

●さば味噌とナスのキムチ炒め

• 材料（2人分）
  さば味噌煮缶 1缶／ナス 2本／キムチ／豆板醤 小さじ1/2／生姜 1かけ／麺つゆ 小さじ1／オイスターソース 小さじ1/2／ごま油 小さじ1／サラダ油 適量
• つくり方
  生姜をみじん切りにし、ナスを乱切りにして水にさらしてアク抜きをします。フライパンに油をひき、ナスをしんなりするまで炒めたら、フライパンから取り出します。フライパンに大さじ1程の油をひき、生姜を入れて炒め、生姜の香りが立ってきたら、豆板醤を入れて炒めます。
  
  キムチを入れて水気がほとんど無くなるまで炒めます。炒めたナスと、さば味噌煮缶を汁ごとフライパンに入れ、麺つゆとオイスターソースを加え、汁気がかるく残る程度まで炒めます。最後にごま油を加えて火を止め、さっと炒めたら出来上がりです。

●さば味噌と厚揚げのあんかけ丼

• 材料
  さば味噌煮缶 1缶／厚揚げ 1/2枚／玉ねぎ 1/3個／おろし生姜 適量／青ねぎ 適量／サラダ油 大さじ1／水 大さじ1／白だし 小さじ1／水溶き片栗粉 大さじ1
• つくり方
  厚揚げを1.5cm幅の食べやすい大きさにカットし、玉ねぎをくし切りにします。フライパンに油をひき、玉ねぎを入れて炒め、1分ほどしたら厚揚げを入れて、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
  
  おろし生姜とさば味噌煮缶を入れて、さばを軽くほぐしながら煮込み、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。丼ぶりにご飯をよそい、ご飯の上にあんを掛けて、刻んだ青ねぎをあしらったら出来上がりです。

●さば味噌とキノコのトマト煮

• 材料（2人分）
  さば味噌煮缶 1缶／マッシュルーム 4個／しめじ 1/2パック／にんにく 1片／玉ねぎ 1/2個／セロリ 1/4本／オリーブオイル 大さじ2／塩 適量／こしょう 適量／ホールトマト 1/2缶／白ワイン 大さじ2／タイム 適量／ローリエ 1枚／バター 1片
• つくり方
  にんにく、玉ねぎ、セロリをみじん切りにします。マッシュルームは3mm厚ほどにカットし、しめじは食べやすい大きさにほぐします。オリーブオイルをフライパンにひき、にんにく、玉ねぎ、セロリを炒めます。野菜がしんなりしたら、キノコを入れて炒めます。
  
  フライパンにトマト缶、白ワイン、タイム、ローリエを加え、5分ほど煮込み、塩とこしょうで味を整えます。さば味噌煮缶を汁ごと入れ、5〜6分煮込んでから火を止め、バターを1片入れて、さばの身が崩れないように良く混ぜます。器に盛り付けて、イタリアンパセリがあれば、刻んだものを散らして出来上がりです。

３）『金華さば味噌煮』ご紹介

金華さばの特徴やアレンジレシピ、缶詰をご紹介してきましたが、ここでは特別な金華さばの缶詰をご案内させてください。金華さばを使った高級缶詰のトップランナー「木の屋石巻水産」と、宮城県で伝統的な天然醸造の味噌づくりを行っている「百年農家多賀城みそらの郷」がコラボして拘り抜いた『金華さば味噌煮』缶詰です。

みそらの郷の最上級品「多賀城味噌 特選」を贅沢に使い、朝に水揚げされたばかりの新鮮な金華さばを、その日のうちに味噌煮に仕上げました。湯煎で温めた缶を開けると、金華さばの上質な脂と多賀城味噌特選の甘く柔らかな香りが立ち上がります。ぎっしりと詰まった金華さばの身はふっくらと柔らかく、角のない味噌のまろやかな味わいの奥にしっかりと旨味が感じられる一缶です。

ご家庭ではなかなか味わう機会の少ない金華さばですが、金華さば味噌煮は小料理屋のような本格的な味わいを、手軽にお楽しみいただけます。ぜひ食卓の一品に、金華さば味噌煮をご利用ください。『金華さば味噌煮』はあまねの通販でお買い求めいただけます。詳しくはコチラをご覧ください。
 

４）『金華モノ 鯖刺し（急速冷凍）』

あまねでは、産地で急速冷凍した金華物の鯖刺しも取り扱っております。世界三大漁場として名高い宮城県金華山沖の海域で養殖された、真鯖の冷凍お刺身です。第32回全国水産加工品総合品質審査会において、全国水産加工業協同組合連合会会長賞を受賞しまた逸品です。

ブランド鯖の金華サバとして知られるこの海域の真鯖は、脂乗りがよく身が厚い事で知られており、金華サバと同じエリアで育てられた真鯖は、市場の評価では天然物に勝る事もあるという品質です。徹底した管理と最新のCAS冷凍によって、産地の旬の味覚を生食用でご提供しています。詳細はコチラです。
 

5）クラフト缶詰を製造し販売する あまね

あまねとは『誰かと分かち合いたくなる、物語のあるクラフト缶詰』のサイトです。缶詰を販売するサイトとしてだけでなく、店頭で接客させていただくように、生産者や食材のストーリー、製造のこだわりを丁寧にお伝えしています。私たちが一からレシピ開発した手作り缶詰と、セレクトした各地の手作り缶詰をどうぞご賞味ください。あまねのTOPページはこちら。