【宮城・角田発】太良衛門が育む冬の恵み「紅菊芋」とは?白菊芋・赤菊芋との違い、自然農法の現場と11月末から始まる旬の魅力

秋風が吹き抜ける宮城県角田市・枝野地区。
阿武隈川の豊かな流れが潤す肥沃な平野に立つと、人の背丈をはるかに超え、2〜3メートルもの高さに育った一面の緑と、その頂で誇らしげに咲き誇る鮮やかな黄色い花が出迎えてくれます。
「あぁ、今年も命をつなぎ、力強く育ってくれたんだな」
種芋から芽吹き、夏の強い陽射しを浴びて空へと伸び、秋に黄色い花を咲かせ、そして冬の冷え込みとともに大地の奥深くへ栄養を蓄えていく――。
累代を重ねてきた菊芋の生命力を目の当たりにするとき、農業という営み、そして自然の雄大さに深い感慨がこみ上げます。
これまで「あまね」では、タラの芽や青唐辛子「龍の尾」など、宮城・角田の風土が息づく食材をお届けしてきました。
そして今年の冬、いよいよ太良衛門が大切に育て上げてきたブランド野菜「紅菊芋(べにきくいも)」(赤菊芋/紫菊芋)を、産直直送でお届けできることになりました。
市場で多く流通する一般的な「白菊芋」とは何が違うのか。
なぜ、太良衛門の紅菊芋は皮ごと生で食べて美味しいのか。
11月末から始まる、太良衛門の紅菊芋の収穫の物語をご紹介します。
1. 太良衛門の「紅菊芋」とは? 白菊芋・赤菊芋との違い

鮮やかな紅紫色の外皮をまとった紅菊芋。切ると中は驚くほど白くみずみずしい
菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、名前に「芋」と付きながらも、一般的なイモ類とは異なる成分組成を持つのが大きな特徴です。
一般的に「赤菊芋」や「紫菊芋」と呼ばれる赤紫色の菊芋は、白菊芋に比べると流通量が少なく、スーパーなどの店頭ではなかなか見かけない存在です。
太良衛門では、その上品な赤紫色の美しさと手仕事への誇りを込め、「紅菊芋(べにきくいも)」と名付けて大切に育てています。
【ひと目でわかる!太良衛門の紅菊芋の特徴】
● 外見
ゴツゴツとした力強いフォルムで、表皮は鮮やかな紅紫色。赤から濃いピンクを思わせる美しい色合いです。
● 断面
包丁を入れると、中はみずみずしい白〜クリーム色。紅紫色の皮との鮮やかなコントラストを楽しめます。
● 食感
生で食べれば、梨やレンコンを思わせるシャキシャキとした歯ざわり。加熱するとホクホクとした食感と自然な甘みを楽しめます。
注目の水溶性食物繊維「イヌリン」と「ポリフェノール」
菊芋を語るうえで欠かせない成分のひとつが、水溶性食物繊維「イヌリン」です。
また、紅菊芋の鮮やかな赤紫色の外皮には、ポリフェノール系の色素成分が含まれています。
毎日の食卓に野菜を取り入れたい方や、素材そのものの味を楽しみながら食生活を整えたい方にもおすすめしたい、冬ならではの根菜です。
2. ほぼ自然の力だけで育てる。太良衛門が貫く「手仕事の流儀」
雑草に負けないほどの力強い生命力を持つ菊芋。
太良衛門では、必要以上に手を加えるのではなく、植物本来の強さと角田の風土の力を活かしながら育てています。
1:農薬・化学肥料を使わず、阿武隈川沿いの土と水で育てる

阿武隈川が潤す角田市枝野の圃場。草刈りは年2回ほど、栽培期間中は農薬・化学肥料に頼らず育てる
栽培期間中、周囲の草刈りを行うのは2回ほど。
農薬や除草剤、化学肥料には頼らず、阿武隈川の豊かな水脈が通る枝野の土壌と、籾殻・米ぬかを用いた土づくり、そして降り注ぐ太陽の力を活かしながらじっくりと育てています。
余計なものを加えすぎず、その土地の力を活かして育てる。
それが、太良衛門が大切にしている紅菊芋づくりです。
2:真冬の冷気の中、手掘り鍬とスコップで一本ずつ収穫
11月下旬、霜が降りて地上部の茎葉が枯れると、いよいよ紅菊芋の収穫シーズンが始まります。
太良衛門の収穫は、大型機械で一気に掘り起こすような効率重視の作業ではありません。
地中に複雑に連なる紅菊芋をできるだけ傷つけないよう、冷たい風が吹きつける冬の畑で、手掘り鍬とスコップを使って一本ずつ丁寧に掘り起こします。
寒さの厳しい時期でも、全身を使って土と向き合っていると汗がにじむほどの重労働。
それでも、一つひとつの芋の状態を確かめながら、丁寧に収穫していきます。
(左)寒さの中、傷つけないよう鍬とスコップで手掘り収穫 / (右)冷たい湧き水で1個ずつ手作業で水洗い
3:手がかじかむ冷たい湧き水での「丁寧な手作業洗浄」
掘り起こした紅菊芋は、阿武隈山系の冷たい湧き水を使い、1個ずつ手作業で丁寧に水洗いします。
紅菊芋は表面がゴツゴツとしているため、くぼみに入り込んだ土まできれいに落とすには、想像以上に手間がかかります。
しかも収穫期は冬。水仕事を続けていると、指先がかじかむほどの冷たさです。
それでも丁寧に洗うのは、「届いたときに泥落としの手間なく、できるだけ気持ちよく皮ごと楽しんでいただきたい」という想いがあるから。
お客様から届く「美味しかった」「綺麗に届いて嬉しい」という声も、冬の作業を続ける大きな励みになっています。
3. 生産者が語る「紅菊芋」の一番美味しい食べ方

皮を剥かずにそのままスライス。梨のようなシャキシャキ食感と芳香、自然な甘みが際立つ
「太良衛門の紅菊芋は、まず皮を剥かずに、生のままサラダで食べてみてほしい」――。
これが、生産者・舟山の一番のおすすめです。
シャキシャキのみずみずしさの後に広がる「甘みと芳香」
薄くスライスして口に運ぶと、まるで梨やレンコンを思わせる小気味よいシャキシャキとした歯ざわり。その直後、みずみずしい果汁感とともに、ふわりとした独特の上品な芳香と自然な甘みが口いっぱいに広がります。
イヌリンやポリフェノールは皮の近くに多く含まれているため、皮を剥かずにそのまま食べるのが、美味しさの面でも栄養の面でもベストです。
もちろん、生のサラダだけでなく、電子レンジで手軽に作れる「パリパリ紅菊芋チップス」や、ごま油が香る「シャキシャキきんぴら」、作り置きに便利な「甘酢漬け」など、火を通しても炒めても絶品です。
【きれいに美味しく食べるためのワンポイント】
紅菊芋はポリフェノールを多く含むため、切ったまま放置すると酸化してすぐに断面が変色してしまいます。
スライスしたらすぐに水(または薄い酢水)に2分ほどさらして水気を拭き取ると、変色を防ぎ、シャキシャキ感と鮮やかな色合いをきれいに保つことができます。
※長く水に浸しすぎると水溶性のイヌリンが逃げてしまうため、「2分程度」がポイントです。
もちろん、生のサラダだけでなく、電子レンジで手軽に作れる「パリパリ紅菊芋チップス」や、ごま油が香る「シャキシャキきんぴら」、作り置きに便利な「甘酢漬け」など、火を通しても炒めても絶品です。
4. 今年の収穫・出荷は「11月末」より順次スタート!

掘りたてのみずみずしさをそのままお届け。11月末より朝掘り順次発送いたします
寒さが本格化し、霜が降り始める11月末頃より、太良衛門の「紅菊芋」は2026年度の収穫・順次発送を開始いたします。
収穫期を迎えた紅菊芋を朝から掘り起こし、一つひとつ状態を確認しながら手作業で水洗い。
できるだけ畑に近い鮮度感のままお届けできるよう、収穫・洗浄・発送まで丁寧に行います。
自社ECサイト「あまね」では、初めて紅菊芋を召し上がる方にもおすすめの1kgサイズから、冬の常備菜やチップス、きんぴらなどにたっぷり使いたい方に向けた大容量サイズまでご用意する予定です。
阿武隈の豊かな大地と、冬の手仕事が生み出す旬の味覚。
鮮やかな紅紫色の皮、みずみずしい白い果肉、そして生ならではのシャキシャキとした食感を、ぜひご家庭の食卓でお楽しみください。
宮城・角田の冬の大地から。「太良衛門の紅菊芋」を食卓へ
春に種芋から芽を出し、夏には人の背丈をはるかに超えるほど成長し、秋には鮮やかな黄色い花を咲かせる紅菊芋。
そして地上の茎葉が役目を終える冬、その土の下には、鮮やかな紅紫色の芋がたくましく育っています。
農薬や除草剤、化学肥料に頼らず育てること。
寒い冬の畑で、一つひとつ手で掘り起こすこと。
冷たい湧き水で、丁寧に泥を落とすこと。
効率だけを考えれば、もっと別の方法があるのかもしれません。
それでも太良衛門が手仕事を続けるのは、角田の土地が育んだ旬の味を、できるだけ良い状態で食卓まで届けたいからです。
宮城県角田市・枝野地区から届く、冬だけの味覚。
太良衛門の「紅菊芋」を、ぜひこの冬の食卓でお楽しみください。
\ 宮城・角田の冬の大地から、掘りたてを産地直送 /
「太良衛門の紅菊芋」2026年度 先行予約受付中