渋柿を焼酎で渋抜きする方法|宮城角田の蜂屋柿で失敗しないコツ
渋柿を甘くする方法は、干すことだけではありません。
紐を吊るす場所がなくても、もっと早く食べたくても大丈夫です。焼酎を使えば、干さずに渋を抜くことができます。
この記事では、宮城・角田の畑で干し柿用の渋柿「蜂屋柿(はちやがき)」を育てている太良衛門が、焼酎を使った渋抜きの方法をご紹介します。

1、渋柿を渋抜きするとはどういうことか
渋柿の渋みは、水に溶ける性質を持ったタンニンによるものです。これが口の中で溶け出すことで、あの強い渋みを感じます。
干し柿は、乾燥によって時間をかけてこのタンニンを変化させますが、焼酎を使う方法は、アルコールの力を借りて短期間でタンニンを不溶化させます。同じ渋抜きでも、仕組みが違います。
干すのではなく生のまま渋を抜くため、とろりと柔らかい食感に仕上がるのが特徴です。日持ちは干し柿ほど長くありません。
この方法は、東北では古くから「樽柿(たるがき)」とも呼ばれてきました。もともとは酒樽に渋柿を入れ、樽に残った酒の香りで渋を抜いたことに由来すると言われています。ご家庭では、焼酎を使えば同じことができます。

2、準備するもの
・渋柿(蜂屋柿)……好みの数
・焼酎……35度前後のもの
・柿がすっぽり入る袋、または密閉できる容器
3、渋抜きの作り方 5つの工程
●工程1、柿を選ぶ
傷や割れのない柿を選びます。枝が取れてしまっている柿でも、この方法なら問題なく使えます。
●工程2、ヘタの部分を焼酎に浸す
柿のヘタを、35度前後の焼酎に数秒浸します。ヘタの周りは皮が薄く、渋抜きの効果が伝わりやすい部分です。焼酎を霧吹きでヘタ周りに吹きかける方法でも構いません。

●工程3、袋や容器に入れて密閉する
柿を袋または容器に入れ、空気が入らないようしっかり密閉します。アルコールの成分を柿の中に留めておくための工程です。
●工程4、常温で置く
直射日光の当たらない、涼しい場所に置きます。
一般的な渋柿は1週間程度が目安とされていますが、大粒の蜂屋柿は気温や実の大きさによって7日〜10日ほどかかります。
涼しい時期ほど日数がかかる傾向がありますので、気温が低い時期は少し長めに見ておいてください。
●工程5、渋みが抜けたか確認する
1個を切って、少量味見をしてください。渋みが残っていれば、さらに1〜2日置いて再度確認します。
渋みが抜けていれば完成です。とろりと柔らかい食感になっているはずです。

4、失敗しないためのポイント
4-1、焼酎の度数は35度前後を選ぶ
度数が低いと、渋がうまく抜けません。20度程度の焼酎では不十分なことが多いので、35度前後のものを使ってください。
4-2、密閉が甘いと失敗する
袋の口が閉じきっていなかったり、容器のふたが緩んでいたりすると、アルコールが飛んでしまい、渋が抜けきらないまま終わってしまいます。密閉は工程の中で最も気をつけていただきたいポイントです。
4-3、気温が低いと日数が延びる
涼しい時期は渋が抜けるまでに時間がかかります。目安の日数を過ぎても渋みが強く残っている場合は、無理に食べようとせず、さらに数日置いてから確認してください。
5、干し柿と渋抜き、どちらを選ぶか
どちらも同じ渋柿から作れますが、仕上がりも日数も異なります。
・干し柿……乾燥に3週間〜6週間ほど。ねっとり濃厚な食感で、日持ちします
・渋抜き……7日〜10日ほどで完成。とろりと柔らかい食感で、日持ちは短めです
「早く食べたい」「柔らかい食感が好み」という方には渋抜きを、「じっくり作りたい」「日持ちさせたい」という方には干し柿をおすすめします。干し柿の作り方は、こちらで詳しくご紹介しています。
6、枝が取れてしまった柿は、渋抜きがおすすめです
渋柿は自然のものですので、まれに収穫や配送の振動で枝が取れてしまっている柿が届くことがあります。
干し柿は紐で吊るす都合上、枝が取れていると作りづらいのですが、この渋抜きの方法なら枝がなくても問題なく作れます。枝が取れてしまった柿は、ぜひこちらの方法をお試しください。

7、ご注意
・この方法で渋抜きをした柿には、アルコールが残ります。お子様、妊娠中・授乳中の方、車を運転される方、アルコールを避ける必要がある方には提供しないでください。
・渋みの抜け方には個体差があります。目安の日数を過ぎても渋みが強い場合は、無理に食べず、さらに数日置いてから味見してください。
・渋抜き後は日持ちが短いため、早めにお召し上がりください。
8、太良衛門の渋柿はこちらから
あまねでは、宮城・角田の自社農場「太良衛門」で育てた干し柿用の渋柿、蜂屋柿をお届けしています。
大粒で肉厚な蜂屋柿は、干しても、渋抜きをしても、しっかりとした甘さに仕上がります。栽培期間中は農薬を使わずに育てています。
シーズンが近づきましたら、出荷の約1か月前から予約を承ります。

7、あまねについて
宮城県角田市の自社農場「太良衛門」と、人気店「となりの肉そば」がつくるオンラインストアです。